岡山でクレーン・高所作業車を使う伐採|特殊伐採の工法と費用
重機やトラックが入らない狭所・高所の木も、クレーン・高所作業車・ロープクライミングを使い分け、上から少しずつ安全に切り下ろします。岡山の特殊伐採の工法の選び分けと、費用が変わる条件をご説明。岡山県全域・立木1本から・現地見積もり無料。
「重機もトラックも入らない裏庭に、屋根より高い木が立っている」「切りたいけれど、倒す方向がどこにも取れない」——岡山伐採センターに寄せられるご相談のなかで、もっとも判断が難しいのがこのタイプの木です。
周囲に十分な余地があるなら、根元で切って一度に倒すのが最も確実です。しかし、家・塀・電線・隣地が迫っていて木の倒れる先を確保できない現場では、その手が使えません。そこで、上部から少しずつ切り分けて下ろしていく特殊伐採という進め方になります。
このページでは、岡山伐採センターが実際に使い分けているクレーン・高所作業車・ロープクライミングという3つの工法について、どんな現場でどれが選ばれるのか、そして費用がどこで変わるのかを、順を追ってご説明します。「うちの木はどれになりそうか」の見当がつくよう、ご自身で確認できるポイントもまとめました。
現地調査・お見積り無料
工法の判断は現場を見てから。可否だけのご相談も承ります。
立木1本から・岡山県全域
岡山市・倉敷市をはじめ、県内全域へ出張します。
搬出・処分・整地まで一括
吊り下ろした材の搬出から片付けまで窓口ひとつで完了します。
その木が「特殊伐採」になる分かれ目
特殊伐採になるかどうかを決めているのは、木の大きさそのものではありません。切った幹や枝を、安全に置ける場所があるかどうかです。同じ高さ6メートルの木でも、畑の真ん中に立っていれば通常の伐採、家と塀の隙間に立っていれば特殊伐採になります。
次のような条件が一つでも当てはまると、上から分割して下ろす作業に切り替わることが多くなります。
✓ 倒す方向が取れない
木の高さぶんの空き地が、どの向きにも確保できない。
✓ 建物・塀・カーポートが近い
枝が屋根やベランダに掛かっている、幹が壁のすぐ脇にある。
✓ 電線が上を通っている
枝が電線に触れそう、または木の真上を線が横切っている。
✓ 車両が敷地に入れない
進入路が狭い、門扉をくぐれない、家の裏手で回り込めない。
✓ 隣地との境界がすぐそば
切った枝が隣の敷地へ落ちる可能性がある。
✓ 傾いている・幹が傷んでいる
倒れる向きが読めず、途中で折れる可能性がある。
最後の一つに当てはまる木は、危険木の伐採としての判断も同時に必要になります。傾いた高木や枯れの進んだ木は、近接物があることが多く、結果として特殊伐採の技術で処理することになるためです。
3つの工法と、その選び分け
上から分割して下ろす、という考え方は同じでも、何を足場にして、何で吊るかで工法が分かれます。岡山伐採センターでは、現地調査でこの3つのどれが使えるかを見極めてからお見積りをご提示しています。
1. クレーンで吊り下ろす
切り離した幹や枝をクレーンで保持したまま切り、そのまま吊り上げて敷地の外へ移す方法です。切った材を地面に落とさずに吊り出せるため、庭の植栽や芝、カーポート、室外機を傷めるリスクを抑えられるのが利点です。太い幹をまとめて下ろせるので、作業日数も短くなりやすくなります。
ただし、クレーン車を停める場所と、アーム(ブーム)を伸ばす空間の両方が要ります。前面道路の幅、電線の位置、車両を据えるときに張り出す脚(アウトリガー)を置ける平らな場所があるか——このあたりが判断の分かれ目です。道路上に車両を停める必要がある場合は、別途の手続きが要ることもあります。
2. 高所作業車から切り下ろす
作業床(バケット)に人が乗り、上から順に枝を落として幹を短く切り下げていく方法です。木に登る必要がないので木自体が傷んでいても作業できるのが利点で、枯れが進んで登れない木ではこちらが選択肢になります。
こちらも車両を据える場所が必要で、届く高さと横方向の張り出し(作業半径)には機種ごとの限界があります。木の真下まで寄れず斜めに伸ばすと、届く高さは公称値より低くなります。「うちの前の道は軽自動車がやっとで」という現場では、次のロープクライミングに切り替えます。
3. ロープクライミングで登って切る
ロープとハーネスで作業者が木に登り、枝と幹を小分けにしながら、別のロープで吊って地面へ下ろしていく方法です。車両がいっさい入らない裏庭・法面・建物の隙間でも成立する工法で、狭所ではこれが選択肢になります。
一方で、人の手で少しずつ進めるぶん、同じ木でも作業時間は長くなります。また、登る木そのものが体重を支えられる状態であることが前提になるため、内部の腐朽が進んでいる場合は採用できないことがあります。その場合は、周囲を先に養生したうえで別の段取りを組みます。
| 工法 | 向いている現場 | 制約になるもの |
|---|---|---|
| クレーン | 太い幹・大量の材を、庭を傷めずに一気に出したい | 道路幅・据付スペース・上空の電線 |
| 高所作業車 | 木が傷んで登れない・枝の処理が中心 | 車両の据付場所・届く高さと作業半径 |
| ロープクライミング | 車両が入れない裏庭・法面・建物の隙間 | 作業時間・木自体の健全さ |
※ 表は横にスクロールできます。
実際の現場では、これらを組み合わせることもあります。たとえば「上部の枝はロープで落とし、下の太い幹だけクレーンで抜く」といった進め方です。
どの工法になりそうか、あたりをつける4つの見どころ
下の4点は、そのまま「クレーンを据えられるか/高所作業車が届くか/登って切ることになるか」の判断材料になります。目測でかまいませんので、ご相談のときに教えてください。
車両を据えられる場所があるか
前面道路に工事車両を停められるか、門扉の内側に平らな空きがあるか。ここが無ければ登って切る工法になります。
木の真上を何が横切っているか
電線が上を通っていると、ブームもバケットも動かせる範囲が限られます。着工前の段取りが要る場合もあります。
材を一時置きできる向き
下ろした幹や枝を、どちら側に仮置きできるか。置き場が取れるかどうかで、1日に進む量が変わります。
木を残すか、処分まで任せるか
薪などに使うため一部を残すご希望があれば、搬出する量が変わります。長さのご指定もうかがいます。
電線が近い木で必要になる連絡や手続きは、電線・隣家・道路に近い木の伐採で詳しくご説明しています。お写真をお持ちの場合は、その旨をご相談内容に添えてください。折り返しのご連絡のときに送り先をご案内します。木の全体・根元から見上げた様子・道路から敷地を見た様子の3枚があると、工法の見当がつけやすくなります。
特殊伐採の費用は、どこで変わるのか
通常の伐採であれば、費用の中心は「木の高さと太さ」です。特殊伐採では、これに現場の条件から生まれる手間が積み上がります。同じ木でも見積り額に差が出るのは、次の要素が現場ごとに違うためです。
費用を左右する6つの要素
1分割する回数 一度に倒せない木は、何本かに切り分けて下ろします。分割が細かくなるほど切る回数も吊る回数も増えます。
2使う車両 クレーンや高所作業車を手配する場合は、その費用が加わります。料金ページでも「重機・高所作業車の使用」は作業内容により別途とご案内しています。
3作業人数 吊り下ろす作業は、上で切る人と下で受ける人が要ります。周囲の安全を見る人が加わることもあります。
4搬出の動線 切った材を車両まで運ぶ距離です。裏庭から手運びで表へ出す現場と、木のすぐ横にトラックを付けられる現場とでは、同じ量でも手間がまったく違います。
5養生の範囲 落下の可能性がある範囲を先に保護します。ブロック塀、カーポート、駐車中の車、隣家側などが対象です。
6事前の手配 電線に近い木では、防護管の取り付けや、道路上で作業する場合の手続きなど、着工前の段取りが必要になることがあります。これらは当社のお見積りとは別に、お申し込みや費用のご負担が生じる場合があります。必要かどうか、どの手配を誰が行うかも含めて、現地で確認しご説明します。
裏を返すと、条件が変われば費用も変わります。たとえば、作業日に駐車中の車を移しておいていただく、伸びた生垣を先に低くして進入路を広げておく、隣地への立ち入りをあらかじめ了解いただいておく——こうした準備が、そのまま作業時間の短縮につながります。現地調査のときに「ここはこうしておいていただけると助かります」とお伝えしますので、遠慮なくお尋ねください。
料金の目安
下記は伐採の基本部分の目安です。特殊伐採は、ここに上記の要素が加わる形になります。正確な金額は無料の現地調査でお見積りしますので、目安としてご覧ください。
| 作業内容 | 料金の目安 |
|---|---|
| 伐採(立木の高さ別・1本あたり・税込) | |
| 低木(〜3m) | 3,000円〜 |
| 中木(3〜5m) | 8,000円〜 |
| 高木(5〜7m) | 15,000円〜 |
| 大木(7m以上) | 30,000円〜(要現地見積り) |
| 付帯作業(下記の単位あたり・税込) | |
| 伐採材・枝葉の処分(軽トラ1台分あたり) | 5,000円〜 |
| 重機・高所作業車の使用 | 作業内容により別途 |
| 現地調査・お見積り(岡山県全域) | 無料 |
上記は一般的な目安です。木の状態や現場の条件により変動します。着工前に必ず現地を確認し、お見積りをご提示してからの作業です。作業中に追加が必要になった場合も、必ず事前にご説明し、ご了承をいただいてから進めます。詳しくは料金・明朗会計の約束をご覧ください。
機械を使う作業には、法令上の要件があります
「クレーンや高所作業車を使うと、なぜ費用が上がるのか」。車両の手配費だけでなく、その機械を扱うために求められる要件も背景にあります。
労働安全衛生法は、政令で定める一定の業務について、事業者は免許を受けた者や技能講習を修了した者などでなければその業務に就かせてはならない、と定めています(第61条第1項)。その「政令で定める業務」を並べているのが労働安全衛生法施行令第20条で、伐採の現場に関係するものとして次の号があります。
第七号 つり上げ荷重が一トン以上の移動式クレーンの運転(道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第二条第一項第一号に規定する道路〔以下この条において「道路」という。〕上を走行させる運転を除く。)の業務
第十五号 作業床の高さが十メートル以上の高所作業車の運転(道路上を走行させる運転を除く。)の業務
第十六号 制限荷重が一トン以上の揚貨装置又はつり上げ荷重が一トン以上のクレーン、移動式クレーン若しくはデリックの玉掛けの業務
また、作業床の高さが10メートル未満の高所作業車の運転についても、労働安全衛生規則第36条第十号の五で、特別教育が必要な業務として定められています。
つまり、機械を持ち込む作業は「車両を借りればできる」ものではなく、運転する人・吊り荷を掛ける人それぞれに要件がある、体制ごと組む作業だということです。見積りの金額差には、こうした体制の違いが背景にあることもあります。
出典:労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)第61条第1項、労働安全衛生法施行令(昭和四十七年政令第三百十八号)第20条、労働安全衛生規則(昭和四十七年労働省令第三十二号)第36条(いずれもe-Gov法令検索・2026年9月時点)。上記は条文の一部を抜粋したものです。
伐採・危険木伐採・特殊伐採の違い
お問い合わせのときに「これはどれにあたるのか」と迷われる方が多いので、3つの関係を整理しておきます。実際にはひとつの木で重なることも多く、分け方を気にせずご相談いただいて差し支えありません。
| 呼び方 | 何を指すか | 判断のもと |
|---|---|---|
| 伐採 | 木を根元から切って撤去する作業全般 | 作業そのもの |
| 危険木伐採 | 倒木や落枝のおそれがある木を安全に撤去する | 木の状態(枯れ・傾き・腐朽) |
| 特殊伐採 | そのまま倒せない木を、上から分割して下ろす | 現場の条件(空間・近接物・進入路) |
※ 表は横にスクロールできます。
木の状態が心配な場合は危険木伐採、周囲に何もない場所の木であれば通常の伐採、対応内容の全体像は特殊伐採のサービスページにまとめています。電線・隣家・道路が近い木で必要になる事前の連絡や手続きについては、電線・隣家・道路に近い木の伐採で詳しくご説明しています。
ご相談から作業完了までの流れ
STEP 1 お問い合わせ
お電話またはフォームから。木の様子と周囲の状況をお聞かせください。お写真をお持ちの場合は、その旨をご相談内容に添えてください。
STEP 2 現地調査・お見積り
無料でお伺いし、木の大きさ・近接物・進入路を確認。どの工法になるかと金額をご説明します。
STEP 3 ご契約・日程調整
内容にご納得いただいてから着工日を決めます。事前の手配が必要な場合は、あわせてご相談します。
STEP 4 養生・作業
周囲を保護してから、上部より順に切り下ろします。安全確認と合図を徹底して進めます。
STEP 5 搬出・処分・清掃
切った材を搬出し、処分まで一括で対応。ご希望があれば整地までお引き受けします。
STEP 6 完了確認
お客様に仕上がりをご確認いただいて完了です。切り株の処理をご希望の場合もご相談ください。
切り株を残さず根まで撤去したい場合は、伐根・抜根としてあわせて承ります。ご利用の流れの詳細はご利用の流れのページにもまとめています。
対応エリア
岡山伐採センターは岡山県全域へ出張しています。特殊伐採は現場の条件を見てからでないと工法が決まらないため、まずは無料の現地調査でお伺いします。
市ごとの対応内容は対応エリアのページにまとめています。岡山市・倉敷市で高い木や大木にお困りの方は、岡山市の危険木・大木の伐採、倉敷市の危険木・大木の伐採もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
工法はこちらで指定できますか。
ご希望はお伺いしますが、最終的には現場の条件で決まります。たとえば「クレーンで一気に」とご希望いただいても、車両を据える場所や上空の電線の位置によっては使えないことがあります。現地調査のときに、なぜその工法になるのかもあわせてご説明します。
作業は何日くらいかかりますか。
木の本数・大きさ・工法・搬出量によって変わります。1日で終わる現場もあれば、狭所で手作業が中心になる場合や材の搬出に時間がかかる場合は、複数日に分かれることもあります。お見積りの際に想定の日数をお伝えします。
作業の日は立ち会いが必要ですか。
原則として立ち会いをお願いしています。着手前と完了時にご確認いただきたいためです。ご遠方の空き家などで難しい場合はご相談ください。現地調査の段階から、お写真やご住所をもとにやり取りさせていただくこともできます。
クレーンが使えない現場だと、費用は上がりますか。
一概には言えません。機械を手配しないぶん車両の費用はかかりませんが、人の手で少しずつ進めるため作業時間が延びます。どちらが安く収まるかは、木の太さと材の量、搬出の動線しだいです。現地調査のうえ、想定される工法とあわせて金額をご説明します。
作業の日、車はどこに移しておけばいいですか。
木の周りと、材を仮置きする場所から離れたところへお願いしています。どの範囲を空けていただきたいかは、現地調査のときに具体的にお伝えします。近隣への事前のご挨拶や、隣地の協力が要る場合の進め方は、電線・隣家・道路に近い木の伐採でご説明しています。
切った木を薪などに使いたいのですが、残してもらえますか。
はい、承ります。お見積りの前にお申し付けください。残す長さや置き場所もあわせてご相談させてください。処分する量が減るぶん、搬出・処分の費用に反映されます。
他社で「難しい」と言われた木でも見てもらえますか。
まずはご相談ください。倒すスペースが取れない木や、近接物が多い木は、工法を変えることで対応できる場合があります。ただし現地を見たうえで難しいと判断することもありますので、その際は理由をご説明します。可否の判断だけのご相談でも構いません。