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倒木の処理は誰がする?台風で倒れた木の撤去・責任・保険|岡山

岡山の倒木の撤去・危険木伐採|岡山伐採センター

「台風が過ぎたら、庭の木が根元から倒れていた」「幹が途中で折れて、隣の家の塀に寄りかかっている」「倒れた木が道路にはみ出している」。強い風が吹いたあとには、こうしたことが起こります。

目の前に倒れた木があると、一刻も早く片付けたくなるものです。ただ、倒木の処理は、手をつける順番を間違えるとけがや二次被害につながります。この記事では、岡山県全域で伐採・危険木の撤去を手がける岡山伐採センターが、木が倒れてしまった「あと」にやることを、連絡先・安全・責任・保険・撤去の流れの順に整理します。倒れる前の点検については台風・大雨の前にやっておきたい庭木の危険チェックリストをご覧ください。

倒木を見つけたら、まず確かめる3つのこと

片付けの段取りを考える前に、次の3点だけは先に確認してください。どれかに当てはまるときは、木には触らず、連絡を先に済ませるのが原則です。

1. 電線に木や枝がかかっていないか

いちばん危険なのがこのケースです。中国電力ネットワークは、「切れた電線や垂れ下がった電線は,感電のおそれがあり大変危険です。絶対に近づいたり,触れたりせずに,中国電力ネットワークまでご連絡ください」とし、あわせて「電線に,木や看板,アンテナなどが触れていたり,電柱が傾いていたりしているのを見つけたときは,すぐに中国電力ネットワークまでご連絡ください」と呼びかけています(出典:中国電力ネットワーク「災害に備えて」/2026年9月閲覧)。

木が電線に寄りかかっている状態で枝を引っぱったり、のこぎりを入れたりするのは絶対にやめてください。電線の近くにある木を切るときの段取りは、電線・隣家・道路に近い木の伐採|事前に必要な確認と段取りで詳しくご説明しています。

2. 道路や通路をふさいでいないか

公道側に倒れて車や人の通行の妨げになっている場合は、その道路を管理している役所への連絡が必要です。どこへ連絡すればよいか分からないときは、国土交通省の道路緊急ダイヤル(#9910)が使えます。道路の損傷や落下物などの異状を通報するための番号で、固定電話(NTT)や携帯電話(NTTドコモ・au・SoftBank)からの通報は無料です。中国地方整備局によると、中国地方で直接の対象としているのは国が管理する国道や高速道路などですが、県や政令市が管理する国道・県道、市町村道の通報も同局で受け付けて、なるべく早く各道路管理者に連絡するとしています。ただし「翌日以降の連絡になる可能性もあります」とも書かれています(出典:国土交通省 中国地方整備局ホームページ「道路緊急ダイヤル #9910」/2026年9月閲覧)。

けが人がいるときは、すぐに119番へ。倒木に車がぶつかったなどの事故は、110番へも通報してください。

3. 木がまだ動きそうか

完全に地面に横たわっている木より、ほかの木や建物に寄りかかって止まっている木、根元が持ち上がって半分倒れかけている木のほうが危険です。見た目は落ち着いていても、次に吹いた風や、枝を1本払っただけで一気に倒れることがあります。家族や近所の子どもが近づかないよう、声をかけておいてください。

倒れた木を自分で切ってはいけない理由

「チェーンソーならあるから、自分で切ってしまおう」と考える方は少なくありません。立っている木を切るのと、倒れた木を切るのとでは、危険の種類がまったく違います。

倒れた木には「力」がたまっている

風で倒れた木は、幹が弓なりに曲がっていたり、枝が地面に押しつけられてたわんでいたりします。こうした木は、切った瞬間にためこんだ力が一気に戻り、幹や根元が跳ね上がることがあります。

林業・木材製造業労働災害防止協会は、この種の事故を事例として公開しています。風で根ごと持ち上がって倒れ(根むくれ)、ほかの木に寄りかかっていたトドマツ(胸高直径28cm・樹高約21m)の根元をチェーンソーで切断したところ、「根元が反発し、被災者に激突した後、その下敷きとなった」というものです。原因の一つとして「根むくれで応力が掛かり弓なりとなっている風倒木を応力を弱めたり、反動を抑えることなく根元部をチェーンソーで切断したこと」が挙げられています(出典:林業・木材製造業労働災害防止協会「風倒木の根元をチェーンソーで切断したところ根元が反発し激突」/2026年9月閲覧)。

これは林業の現場で、仕事として木を扱っている人に起きた事故です。庭木は山の木よりずっと小さいものの、根ごと倒れた木は、根元を切り離した瞬間に根の塊が元の穴へ戻るように動くことがあります。規模が小さくても、足元や体の近くでそれが起きれば危険です。

寄りかかった木は、プロでも手順が決められている

ほかの木に寄りかかって止まった木を、林業では「かかり木」と呼びます。労働安全衛生規則は、木を切る作業を行う事業者に対し、かかり木の処理で「かかり木にかかられている立木を伐倒させ、又はかかり木に激突させるためにかかり木以外の立木を伐倒させてはならない」と定めています(第478条第2項)。かかり木がぶつかってくる危険を防ぐための決まりで、寄りかかられている側の木を切ったり、別の木を倒してぶつけて落としたりするのは、それほど危ないやり方だということです。

また同規則は、事業者が伐木の作業を行う場合、倒そうとする木の高さの2倍を半径とする円の内側に、ほかの作業者が立ち入ることを禁止するよう定めています(第481条第2項)。高さ5mの木なら、半径10mです。仕事として木を切る現場でもこれだけ距離をとる、という目安として覚えておいてください。

落ちている小枝を拾い集めるくらいなら問題ないこともありますが、幹が太い、寄りかかっている、根元が浮いているのどれかに当てはまる木は、ご自分で切らずにご相談ください。たわんで地面に押しつけられている枝や、電線の近くの枝にも手を出さないでください。

倒木の処理は誰がする?倒れた場所ごとの考え方

「この木は誰が片付けるのか」は、どこに生えていた木が、どこへ倒れたかで変わります。代表的なケースを表にまとめました。

状況 まず連絡する先 片付けの考え方
自宅の木が、自宅の敷地内に倒れた (電線・道路にかかっていなければ)特になし 木の持ち主であるご自身で手配します
自宅の木が、隣家や隣の土地へ倒れた お隣の方 まずお詫びと状況の共有を。片付けの段取りを相談します。弁償などの約束は、加入している保険会社・代理店に連絡してからにしてください
隣家の木が、自宅側へ倒れてきた 木の持ち主の方 危険を取り除くためにやむを得ず動かす場合も、写真を残し、できるだけ早く持ち主に連絡を。誰がどう片付けるかは持ち主と話し合い、処分(捨てること)は持ち主の了解を得てから
木が電線にかかっている 中国電力ネットワーク 木には触らず、電力会社の指示を待ちます。電線から外れたあとの木の片付けを誰が行うかは、連絡の際にご確認ください
木が公道をふさいでいる 道路管理者(分からなければ #9910)/事故は110番 通行の安全確保は道路管理者の判断に従います

借家や賃貸住宅にお住まいの場合は、片付けの手配を始める前に、まず家主さんや管理会社に連絡してください。

隣家の木が倒れてきた場合、つい「迷惑をかけられたのだから、こちらで片付けてしまおう」と思いがちです。しかし、持ち主に断りなく切って処分すると、あとで「大事にしていた木だった」などと話がこじれることがあります。危険を取り除くためにやむを得ず動かす場合も含めて、まずは持ち主に連絡し、誰がどう片付けるかを話し合うのが無難です。処分するのは、持ち主の了解を得てからにしましょう。お隣との木のトラブルについては、隣家から越境した枝は切っていい?民法改正後の対処法と注意点もあわせてご覧ください。

隣家や車に被害が出たら、責任はどうなる?

倒れた木が隣家の屋根や塀、車を傷つけてしまったとき、よく引き合いに出されるのが民法第717条です。条文は次のとおりです。

民法 第717条(土地の工作物等の占有者及び所有者の責任)
第1項 土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
第2項 前項の規定は、竹木の栽植又は支持に瑕疵がある場合について準用する。

第2項があるので、木の植え方や支え方に問題(瑕疵)があって他人に損害を与えた場合には、その木を管理している人(占有者)が賠償責任を負い、占有者が必要な注意を尽くしていたときは所有者が賠償する、という考え方が木にも当てはまります。ご自宅に住んでいる持ち主であれば、占有者と所有者は同じ人です。

一方で、台風のような自然災害で倒れた場合に、どこまで責任を負うことになるのかは、木の状態や日頃の管理、風の強さといった個別の事情によって判断が分かれます。この記事で「責任がある」「ない」と言い切ることはできません。被害が出てしまった場合は、加入している保険会社や代理店、弁護士、お住まいの自治体の法律相談などに相談してください。

確実に言えるのは、倒れる前に手を打っておくことが、事故もご近所との行き違いもいちばん小さくするということです。幹の枯れや傾き、根元のキノコなど、倒れる前に出やすいサインは台風前のチェックリストにまとめています。

火災保険は使える?片付ける前に写真を残す

日本損害保険協会は、すまいの保険(火災保険)について「火災だけでなく、風災・水災・雪災・落雷などの風水災等による損害を補償する商品があります」と説明しています。そうした商品では、台風や暴風などの風災による損害について、一定額以上に達するものであれば補償の対象としているとのことです。また同協会は、任意の自動車保険に「車両保険」を付けていれば、台風や洪水などの風水災等で自動車が損害を受けた場合に保険金が支払われる(契約タイプによっては支払われないことがある)と説明しています(出典:日本損害保険協会「風水雪災等による損害を補償する損害保険」/2026年9月閲覧)。倒れた木で車が傷ついたときも、まず車両保険の有無を確認してください。

ただし、補償の範囲や条件は契約ごとに違います。建物や塀の損害が対象になるか、倒れた木の撤去や片付けの費用まで出るのかは、ご自身の契約内容を確かめるしかありません。同協会も、詳しくは損害保険会社または代理店に問い合わせるよう案内しています。

もうひとつ区別しておきたいのが、自分の家の損害と、お隣など他人に与えた損害は別の話だという点です。風災の補償は、基本的にご自身の住まいの損害についてのものです。お隣の建物などに与えた損害は、法律上の損害賠償責任を負う場合に、火災保険などに特約として付けられる個人賠償責任保険で扱う話になります。日本損害保険協会は、保険会社に断りなく被害者と約束を取り交わすと保険金が支払われない場合があるとして、保険会社の了承なしに話を進めないよう呼びかけています(出典:日本損害保険協会「個人賠償責任保険」/2026年9月閲覧)。どちらに当たるかも含め、保険会社・代理店にご確認ください。

そのうえで、片付けを始める前に次のような写真を撮っておくと、保険会社への相談でも、業者に見積もりを頼むときでも、状況を説明しやすくなります。

✓ 倒れた木の全体が写るように、少し離れた位置から

✓ 根元や折れた部分のアップ

✓ 屋根・塀・車など、傷ついたものの状態

✓ 電線や道路との位置関係が分かる写真

写真は、安全な場所から撮れる範囲でかまいません。撮影のために倒木や電線に近づくことはやめてください。

「保険金が使える」という訪問業者に注意

台風のあとは、困っている家を狙った勧誘も増えます。国民生活センターは、災害に便乗した悪質商法への注意を呼びかけるページで、「台風の後片づけをしていたら、業者が来訪し、損害保険を使って無料で雨どい修理ができる、経年劣化で壊れたものも保険でできると言われた」といった相談事例を紹介しています。そのうえで、「契約を迫られても、その場では決めず、できれば複数社から見積もりを取って比較検討しましょう」、「『保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる』と勧誘されてもすぐに契約せず、加入先の保険会社や保険代理店に相談しましょう」とアドバイスしています(出典:国民生活センター「ご用心 災害に便乗した悪質商法」/2026年6月29日更新・2026年9月閲覧)。

同じページは、経年劣化による傷みと知りながら自然災害による損傷として保険金を請求するような、うその理由での請求は絶対にやめるようにも注意しています。困ったときは、消費者ホットライン188で最寄りの消費生活センターにつながります。

倒木の片付けも同じで、急いでいるときほど、その場で契約を決めないことが大切です。当社も、現地を拝見してお見積りをお出ししたうえで、ご納得いただいてから作業に入ります。

倒木の撤去の流れと、費用が変わるポイント

倒れた木・倒れかけた木の撤去を岡山伐採センターにご相談いただいた場合の、おおまかな流れです。

1. お電話で状況をうかがう

どんな木が、どこに、どう倒れているか。電線や道路、建物との位置関係もお聞きします。倒木の危険が高い場合はお急ぎのご相談も承ります。状況をお聞きし、できる限り早く現地調査にうかがいます。

2. 現地調査とお見積り(無料)

木の太さ・長さ、寄りかかり方、根元の状態、作業車が近くまで入れるかを確認し、作業の方法と金額をご提示します。

3. 切断・撤去

たまっている力の向きを見ながら、少しずつ切り分けていきます。建物や塀に寄りかかっている木は、ロープで支えたり、状況によってはクレーンで吊ったりしながら、周りを傷つけないように下ろします。

4. 搬出・処分、必要に応じて根株の撤去

切った幹や枝は当社で搬出・処分します。根ごと倒れた木は、根の塊が地面から持ち上がり、そのあとに穴があいた状態になっていることが多く、根株の撤去や埋め戻しが必要になる場合があります。当社は伐根・抜根、整地まで一括でお受けしています(岡山の伐根・抜根)。

費用を左右するのは「倒れ方」

倒木の撤去に定価はありません。同じ太さの木でも、次の条件で手間と危険度が大きく変わります。

  • 倒れ方……地面に横たわっているか、建物やほかの木に寄りかかっているか
  • 木の太さ・長さ……切り分ける回数と、運び出す重さが変わります
  • 周囲の状況……建物・塀・電線が近いと、ロープやクレーンが必要になることがあります
  • 処分量と搬出経路……車両が近くまで入れるか、手で運び出すか
  • 根株の扱い……掘り起こして撤去するか、埋め戻し・整地まで行うか

伐採費用の決まり方は木の伐採費用は何で決まる?料金の内訳と見積もりの見方で詳しくご説明しています。作業中に追加が必要になった場合も、必ず事前にご説明し、ご了承をいただいてから進めます。

倒れずに残った木こそ、次の台風の前に見ておく

1本倒れたということは、同じ場所に生えているほかの木も同じ風を受けています。倒れはしなかったものの、幹が傾いた、根元の土が盛り上がった、枝が折れてぶら下がっているという木は、次の強風で倒れるおそれがあります。

こうした「倒れそうな木」を倒れる前に処理するのが、当社の危険木伐採です。建物や電線のすぐそばにある木も、上から少しずつ切り下ろす方法で撤去します。現地調査でうかがう際に、周りの木の状態もあわせてご相談いただけます。

岡山伐採センターは、岡山市・倉敷市をはじめ岡山県全域へ出張し、伐採から搬出・処分、根株の撤去と整地まで窓口ひとつでご依頼いただけます。倒れた木・倒れかけた木の撤去もご相談ください。現地調査・お見積りは無料です。1本からお受けしていますので、まずは今の状態をお聞かせください。

出典:中国電力ネットワーク「災害に備えて」/国土交通省 中国地方整備局「道路緊急ダイヤル #9910」/林業・木材製造業労働災害防止協会「風倒木の根元をチェーンソーで切断したところ根元が反発し激突」/日本損害保険協会「風水雪災等による損害を補償する損害保険」「個人賠償責任保険」/国民生活センター「ご用心 災害に便乗した悪質商法」(いずれも2026年9月閲覧)。民法第717条・労働安全衛生規則第478条・第481条は e-Gov法令検索の条文によります。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。電力会社の窓口は地域の送配電会社によって異なりますので、岡山県外の方はお住まいの地域の送配電会社にご確認ください。この記事は一般的な情報をまとめたもので、特定の保険商品をおすすめするものではなく、個別のケースの法的責任や保険金の支払いを判断するものでもありません。具体的なご事情は、保険会社・代理店や弁護士などの専門家にご確認ください。

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