岡山の松の木の伐採・処分|松枯れの被害木と庭の松の撤去費用
庭の松が赤茶けてきた、大きくなりすぎて手に負えない——岡山伐採センターが、松枯れ(マツ材線虫病)の被害木と庭の松の伐採・搬出・処分まで一括で承ります。切った材の扱いの注意点と、費用が変わる条件をご説明。岡山県全域・立木1本から・現地調査とお見積りは無料です。
「毎年きれいに手入れしていた庭の松が、この夏から急に赤茶けてきた」「屋根より高くなった松を、もう管理しきれない」——岡山伐採センターには、松についてのご相談が季節を問わず寄せられます。
松は、ほかの庭木とは事情が少し違います。ひとつは、枯れの原因が「伝染する病気」であること。もうひとつは、切ったあとの材の扱いに、ほかの木にはない注意点があることです。この2点を知らないまま「とりあえず切って庭の隅に積んでおく」と、かえって困った状態を招くことがあります。
このページでは、岡山県内で松の伐採・処分をお考えの方に向けて、松が枯れる仕組み、放置したときに起きること、切った材をどう扱うのか、そして費用がどこで変わるのかを順にご説明します。枯れていない松を「大きくなりすぎたので切りたい」というご相談も、同じページでまとめています。
現地調査・お見積り無料
切るべきか迷っている段階のご相談も承ります。
立木1本から・岡山県全域
岡山市・倉敷市をはじめ、県内全域へ出張します。
搬出・処分・伐根まで一括
切った材を残さず運び出すところまでお任せいただけます。
松が枯れるのは「虫に食べられたから」ではありません
庭の松が枯れると、多くの方が「松くい虫にやられた」とおっしゃいます。ところが岡山県は、この言い方について次のように説明しています。
「松くい虫」という名前の虫は存在しません。かつて、松が大量に枯れる原因が松の木に入っているキクイムシ、ゾウムシやカミキリムシであると考えられていた時代に、これら穿孔虫(せんこうちゅう)の総称として使われていました。
出典:岡山県 治山課「森林病害虫対策(松くい虫)」(2025年2月10日更新)
いま各地の松林で起きている松枯れは、マツノマダラカミキリという昆虫が運ぶマツノザイセンチュウ(線虫)が松の材の中に侵入して枯らす伝染病で、正しくは「マツ材線虫病」と呼ばれます。同じく岡山県の説明によれば、これは明治以降に外国から輸入された木材によって運ばれてきた外来の病気で、日本のマツにはもともとこの病気への抵抗性がないことが、被害が急に広がった要因にもなっています。
大きさもずいぶん違います。運び役のマツノマダラカミキリは体長2.5センチメートル程度。病原体であるマツノザイセンチュウは体長0.6〜1.0ミリメートル程度で、肉眼で見分けるのは困難です。国の説明でも、この線虫が松の樹体内に入ることで被害が引き起こされ、それを松から松へ運ぶのがマツノマダラカミキリだと整理されています。線虫が樹体内で活動することで通水阻害が起き、松が衰弱・枯死する、というのが枯れる仕組みです。
運び役:マツノマダラカミキリ
体長2.5センチメートル程度のカミキリムシ。松から松へと移動し、体に付いた線虫を運びます。
病原体:マツノザイセンチュウ
体長0.6〜1.0ミリメートル程度の線虫。松の材の中に入り込み、木を枯らします。
ここを取り違えると、判断も遅れます。「虫を退治すれば助かるはず」と考えて様子を見ているうちに、幹の内部では通水阻害が進み、すでに回復できない状態になっていた——というのは、実際によくある経過です。庭木の異変全般については庭木の害虫・病気のサインもあわせてご覧ください。
被害は1年をかけて一巡します
林野庁の資料では、被害が広がる流れが季節ごとに整理されています。切った材をいつまでに片付けるべきかを考えるうえで、ここが手がかりになります。
| 時期 | 起きていること |
|---|---|
| 5月〜7月 | 羽化したカミキリが、線虫を体内に入れて材から脱出する |
| 初夏 | 成虫が健全な松の若枝の皮を食べるときに、線虫が樹体内へ侵入する |
| 夏 | 樹体内で線虫が増え、松が衰弱していく |
| 夏〜秋 | 衰弱した松に、カミキリが産卵する |
| 秋〜冬 | ふ化した幼虫が樹皮下で育ち、成熟した幼虫が材の中で越冬する |
※ 出典:林野庁「松くい虫被害対策について」。被害の発生時期は地域の気候等によって異なるため、資料でもおおよその季節として示されています。
つまり、秋から冬に枯れた松を切っても、材の中では幼虫が越冬しているということです。切った幹を庭に積んだままにすれば、翌年の5月から7月に成虫が飛び立ちます。この点が、次の「切ったあとの材の扱い」につながります。
岡山県の松枯れは、いまも続いています
岡山県の説明によると、県の森林面積の約1割を松林が占めており、県では松くい虫被害の終息化に向けて、被害木の伐倒駆除、薬剤散布による予防、広葉樹などへの樹種転換といった対策を続けています。被害の規模は次のとおりです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 岡山県の近年の松くい虫被害 出典:岡山県 治山課 |
ここ数年 約3千立方メートルで推移 |
| 全国の被害量(令和6年度) 出典:林野庁 |
約39万立方メートル(前年度比124%) |
| 全国の被害の位置づけ 出典:林野庁 |
依然として我が国最大の森林病虫害 |
※ ここに挙げた数値は森林(山の松林)の被害量の統計です。個人のお庭に植わっている松は、この統計には含まれていません。ただし、病気そのものは庭の松にも同じように起こります。
全国の被害量は長く減少傾向にありましたが、令和5(2023)年度に12年ぶりに増加へ転じ、令和6(2024)年度もさらに増えました。林野庁の資料によれば、令和6(2024)年度までに被害が発生したのは北海道を除く46都府県で、そのうち前年度から被害が増加したのは21都府県です。国内で最初に発生したのは明治38年の長崎とされており、120年を超えて続いている問題ということになります。「もう昔の話では」と受け取られがちなテーマですが、実際には現在進行形です。
お庭の松が枯れてきたときに見られること
マツ材線虫病にかかった松には、一般に次のような変化が現れると説明されています。当てはまるものがあれば、早めに状態を見ておくことをおすすめします。
✓ 針葉の色が変わった
緑から黄色、やがて赤褐色へ。季節の色づきとは違い、元に戻りません。
✓ 枯れた葉が落ちずに残る
赤茶けた葉が、枝についたままになっている。
✓ 一部の枝から広がった
先に一部が変色し、そこから全体へ広がっていった。
✓ 夏から秋にかけて急に進んだ
暑い時期を境に、短期間で見た目が変わった。
✓ 幹に丸い穴が開いている
羽化した成虫が材から出た跡のことがあります。すでに次の松へ移ったあと、という状態です。
✓ 近くの松も同じ様子になった
敷地内や近隣の松が、続けて変色している。
※ これらは一般に知られている特徴です。マツ材線虫病かどうかの確定的な判定は、材を採取して線虫の有無を調べる検査によります。当社は診断機関ではありませんので、原因を断定することはいたしません。伐採が必要かどうかという観点から、現地で状態を拝見してご説明します。
枯れた松を、そのままにしておくとどうなるか



松が枯れると、まず葉と細い枝が落ち始めます。その後は幹の内部で腐朽が進み、見た目には立っているのに、内側は支える力を失っているという状態になっていきます。ここまで来ると、強い風や大雨で幹の途中から折れることがあります。
庭の松がやっかいなのは、立っている場所です。和風の庭では、松は母屋の前や玄関脇、塀のきわといった建物や通行のすぐ近くに植えられていることが多く、倒れる先に必ず何かがあります。しかも樹高があるぶん、届く範囲も広くなります。
枝が落ちる
枯れた枝は乾いて軽く見えますが、松の枝は太いものが多く、高いところから落ちれば屋根や車を傷めます。
倒れる先が自分の敷地とは限らない
道路や隣地に面していると、被害が自分の敷地の中で収まりません。空き家では気づくのも遅れます。
作業がだんだん難しくなる
腐朽が進むと、作業者が登って切る方法が使えなくなります。車両やクレーンを使う段取りになり、費用も上がりやすくなります。
材の中で虫が育つ
枯れた松の材の中では、次の世代のカミキリが育ちます。放置は、周囲の松にとっても望ましくありません。
傾いている松、幹に空洞がある松、上部が枯れ上がっている松は、危険木の伐採としての判断が要ります。電線や隣家が近い場合の段取りは電線・隣家・道路に近い木の伐採で、空き家に残った庭木については空き家の庭木放置で起きる5つのトラブルでご説明しています。
切ったあとの松の材には、ほかの木にない注意点があります
ここが、松がほかの庭木と大きく違うところです。ひとつ上でご説明したとおり、材の中では幼虫が越冬しています。枯れた松を切って庭の隅に積んだままにすると、翌年の5月から7月に成虫が飛び立ちます。切ること自体は済んでいても、周囲の松にとってはまだ終わっていない、という状態です。
国が挙げている防除の方法も、この点を踏まえたものになっています。林野庁の説明では、被害木を伐倒したうえで、ビニールで包んで薬剤で処理するくん蒸処理、チッパーで細かく砕く破砕処理、そして焼却処理によって、松材の中にいるカミキリの幼虫等を成虫になる前に駆除する、と整理されています。
法律の側でも扱いが定められています。森林病害虫等防除法は、松の枯死の原因となる線虫類を運ぶ虫を「松くい虫」と定義したうえで(第2条第1項第1号)、樹木の伐倒と破砕、または伐倒と焼却(炭化を含む)を「特別伐倒駆除」と呼んでいます(第2条第6項)。そして、農林水産大臣や都道府県知事が区域と期間を定めて、被害木の伐倒や薬剤による防除を命じたり、伐採した木などの移動を制限・禁止したりできると定めています(第3条第1項、第5条第1項)。
お住まいの市町村にご確認いただきたいこと
これらの制度は、松林(森林)の防除を主な対象として組み立てられています。個人のお庭の松がどう扱われるか、また被害木の処理について市町村の制度や窓口があるかどうかは、地域や状況によって異なります。お住まいの市町村の林務・農林の担当窓口にご確認ください。当社が制度の適用可否を判断することはできません。
実務のうえでお伝えしたいのは、次の2点です。ひとつは、切った松の幹や太い枝を、そのまま敷地に置いておかないこと。もうひとつは、伐採を頼むときに「処分まで含むか」を必ず確認することです。伐採だけを請けて材を庭に残していく進め方もありますが、松の場合は積んだ材の扱いが残ってしまいます。
岡山伐採センターでは、伐採した材の搬出と処分までを含めてお見積りします。木や枝の一般的な処分方法については、庭木の剪定枝・伐採木の処分方法でもご説明しています。
枯れていない松の「もう切りたい」も、よくあるご相談です

ご相談は、枯れた松ばかりではありません。健全な松について寄せられる理由は、だいたい共通しています。
✓ 手入れが続けられなくなった
松の形を保つには、春の新芽の処理や、秋から冬の古葉の整理など、年に何度か手をかける必要があります。
✓ 数年ぶんの伸びで手に負えない
数年放置すると枝が伸びて姿が崩れ、脚立では届かない高さになります。
✓ 枝が隣家や道路に出ている
越境した枝で気を遣うようになった、落ち葉のことを言われた。
✓ 庭を維持する予定がなくなった
相続した実家、売却を考えている土地、駐車場にしたい区画。
ただ、いつでも「切る」が正解とは限りません。高さを詰めて、管理できる形に戻せば済む松もあります。健全な松であれば剪定という選択肢が残りますので、現地では両方の見立てをお伝えします。判断の目安は庭木を伐採するか剪定するかの判断基準に、松を含む庭木の手入れは岡山市の庭木の剪定にまとめています。庭ごと片付けたい場合は庭じまいの進め方と費用もあわせてご覧ください。
越境した枝の扱いについては、隣家から越境した枝は切っていい?で民法改正後の考え方をご説明しています。
岡山伐採センターの松の伐採の進め方

庭の松は、根元から一度に倒せる現場のほうが少数派です。母屋・塀・カーポート・電線が近いことが多いため、上部から少しずつ切り分けて下ろす進め方になります。工法とその選び分けについては岡山でクレーン・高所作業車を使う伐採で詳しくご説明しています。
1. 現地調査・お見積り(無料)
木の状態、進入経路、車両を据えられる場所、下ろす方向を確認します。切るべきか、詰めれば済むかの見立てもお伝えします。
2. 段取りと養生
下ろした材の仮置き場所を決め、庭石・植栽・カーポートなど傷めたくないものを養生します。
3. 上部から切り下ろし
枝を落としてから幹を短く切り下げます。松の幹は水分を含んで重いため、ひと切りの長さを短めに取ります。
4. 搬出・処分、必要なら伐根まで
材を敷地に残さず運び出します。切り株も残したくない場合は伐根・抜根まで続けて行えます。
ご依頼から作業までの全体の流れはご利用の流れをご覧ください。お写真をお持ちでしたら、その旨をご相談内容に添えてください。折り返しのご連絡のときに送り先をご案内します。木の全体・根元から見上げた様子・道路から敷地を見た様子の3枚があると、当日の段取りの見当がつけやすくなります。
同じ松でも見積り額が変わる、6つの条件
松に決まった定価はありません。同じ「松1本」でも、条件によって作業の手間と危険度が変わるためです。見積り額を左右するのは、おもに次の6つです。
1. 高さと幹の太さ
基本になる要素です。高いほど、太いほど手間と危険度が上がります。
2. 倒す方向が取れるか
取れれば根元で切って一度に倒せます。取れない場合は、上から分割することになります。
3. 車両を据えられるか
前面道路の幅、門扉の内側の空き。据えられなければ、人が登って切る段取りになります。
4. 搬出経路の長さ
和風の庭では、松が奥にあって材を手運びする距離が長くなることがあります。
5. 出る材の量
松は枝が太く葉の量も多いため、同じ高さのほかの木より材が多く出ることがあります。
6. 伐根・整地まで行うか
切り株を残すか、根ごと抜いて土地を平らにするかで変わります。
枯れが進んでいる松では、「登って切る」という選択肢が使えなくなることがあります。作業者の体重を幹が支えられるかどうかが前提になるためです。その場合は高所作業車やクレーンを使う段取りに切り替わり、そのぶん費用が上がります。早めにご相談いただいたほうが、選べる方法が多く残ります。
料金の目安
下表は当社の料金の目安です。松に限らず立木に共通する考え方で、実際の金額は上の6条件によって変わります。正確な金額は無料の現地調査でお見積りします。
| 作業内容 | 料金の目安(税込) |
|---|---|
| 伐採 中木(3〜5m)/1本 | 8,000円〜 |
| 伐採 高木(5〜7m)/1本 | 15,000円〜 |
| 伐採 大木(7m以上)/1本 | 30,000円〜(要現地見積り) |
| 抜根 中(直径30〜50cm)/1本 | 10,000円〜 |
| 伐採材・枝葉の処分(軽トラ1台分) | 5,000円〜 |
| 重機・高所作業車の使用 | 作業内容により別途 |
| 現地調査・お見積り(岡山県全域) | 無料 |
※ 上記はあくまで目安です。木の状態や現場の条件によって変動します。着工前に必ず現地を確認し、お見積りをご提示してからの作業です。追加が必要になった場合も、必ず事前にご説明し、ご了承をいただいてから進めます。
費用の考え方は料金・明朗会計の約束に、大きな木で金額が上がる理由は大木の伐採はなぜ高い?と木の伐採費用は何で決まる?にまとめています。
よくあるご質問
Q. 枯れた松は、放っておくとどれくらいで倒れますか?
木の太さ、根の状態、風の当たり方によって差が大きく、いつ倒れるかを申し上げることはできません。ただ、枯れてから時間が経つほど内部の腐朽は進み、折れやすくなります。倒れる時期を予想するよりも、倒れて困るものが近くにあるかどうかで判断されることをおすすめします。
Q. 枯れた松を自分で切って、庭に置いておいてもいいですか?
材の中では次の世代のカミキリが育つため、積んだままにしておくのはおすすめできません。国が挙げている防除方法も、伐倒したうえでくん蒸・破砕・焼却によって材の中の幼虫等を駆除するというものです。また、法律では被害木などの移動が制限されることもあります。お住まいの市町村の林務・農林の担当窓口にご確認ください。
Q. 松の伐採に補助金は使えますか?
松くい虫の防除に関する制度は、主に松林(森林)を対象に組み立てられています。個人のお庭の松が対象になるかどうかは地域や状況によって異なり、当社が可否を判断することはできません。お住まいの市町村の窓口へお問い合わせください。制度の有無にかかわらず、当社の現地調査・お見積りは無料です。
Q. 切ったあと、切り株は残りますか?
ご希望に合わせます。地際で切って切り株を残すことも、根ごと抜いて土を平らにすることもできます。跡地を駐車場や花壇にするご予定があれば、伐根までまとめてお見積りしたほうが結果的に手間が少なくなります。詳しくは伐根・抜根をご覧ください。
Q. 松1本だけでも来てもらえますか?
はい、立木1本からご相談いただけます。ほかの庭木もまとめてという場合は、一度の作業でまとめたほうが1本あたりの効率は上がります。現地でご希望をうかがったうえでお見積りします。
Q. 遠方に住んでいて、実家の松のことが心配です。
県外にお住まいの方からのご依頼も承っています。現地調査と作業の日程、ご報告の方法をご相談のうえ進めます。詳しくは県外から岡山の実家の庭木管理を依頼する方法をご覧ください。
松の伐採は岡山県全域へ出張します
岡山伐採センターは、岡山市・倉敷市をはじめ岡山県全域へ出張し、立木の伐採を行っています。松についても、枯れた木の伐採・搬出・処分から、大きくなりすぎた松の伐採、切り株の伐根まで、窓口ひとつでお引き受けします。対応地域の一覧は対応エリアをご覧ください。
「切るべきか迷っている」「まず金額だけ知りたい」という段階でもかまいません。現地調査・お見積りは無料です。まずはお問い合わせフォームまたはお電話でご相談ください。
このページの参考にした資料
- 岡山県 治山課「森林病害虫対策(松くい虫)」(2025年2月10日更新)
- 林野庁「松くい虫被害」(令和7年9月24日更新)
- 林野庁「松くい虫被害対策について」
- 森林病害虫等防除法(昭和25年法律第53号)第2条・第3条・第5条
※ 本ページの制度に関する記述は、上記資料の公開時点の内容にもとづく一般的なご説明です。個別の事案の取り扱いについては、お住まいの市町村の担当窓口にご確認ください。